-退職-
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2000年11月15日
私物の器具類はほとんど運び出していたので、
インツルメントなどをカバンに詰めた。
金属類を計量してまとめておいた。
PGA線や14K.18Kローなどの「死に在庫」が多く、10万円近くあった。
歯科医師(雇用主)はセット物を取りに何度か来たが、
何の言葉もなかった。
普段と同じように、
あるいはそれ以上にドッタンバッタンやっていた。
12:45
終了時間。
歯科医師が技工室に来た。
最初から敵意むき出し。顎が上がっている。鼻の穴も広がってる。
異常だ。
全身が硬直して、1ミリたりとも私に近づきたくないようだ。
保険証と書類を渡した。
技工室の在庫管理表や材料費の計算表。
金属類を返却した。
離職票と源泉徴収表を郵送してもらうことを約束した。
『これからどうするつもりか私は知りませんが…』
教える必要ネェし…
適当な挨拶をして逃げようとしたので呼び止めた。
「就業規則のコピーをするなということだったが、訂正するつもりはないか?」
『労務士に言われているので見せられません!
退職金は規定どおりに払います!』
「就業規則のコピーがなければ、規定どおりに払った証拠にならない」
『証拠とかそういう意味が良くわからないんですが!!!!!!!』
「○辺社会保険事務所の労務士ですね?」
『質問等ありましたら労務士に相談してください!!!!!!!』
すごい音を立ててドアを閉めて部屋から飛び出していった。
話にもならなかった。
時間は数分。
一方的に解雇したことの重大さがわかってない。
従業員の人生を粉砕しておいて、何でこんな態度が取れるのか?
狂人の事は理解できない。
その後、
私とかち合わないようにわざわざ玄関から入ってきた歯科医師が、
技工室の前を猛ダッシュしていった。
最後まで異常行動だ。
私の勤務、15年と7ヶ月は終わった。
受付には、
「何かあったらいつでも連絡するように」伝えて歯科医院を去った。
自分のいた痕跡が全て消えて無くなる職場。
私にはふさわしい。
さすがにまっすぐ帰る気分にはなれず、
意味なく電気店を巡ってパソコンなどを物色した。
しつこく寄ってくるプロバの勧誘に、乗ったり逃げたり。
こういった遊びも忘れていたな…
『退職金は規定どおり払う』
信用できるのか?どうやって規定通りだと証明されるのか?
労務士が就業規則を見せるなと命令していいのか?
やはり明確にしなければならないだろう。
それに一方的解雇に対する補償が必要だ。
解雇というが、早期退職だと考えれば賃金の上乗せ要求は正当だといえる。
やれることはやっとこう。
いままで出さなかった情報に「動画撮影」がある。
最初の就業規則確認のときの動画もある。
それ以外に録音もある。
目のイってる雇用主を見て、
労働基準監督署や弁護士は笑ってくれるだろうか?
状況は楽しまなければ…
ここ数年で私が学んだことだ。
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